惜しまれつつも5月27日に40年の歴史に幕を閉じた東京・築地の町中華「築地やよい軒」が、25日に同地で再スタートを切ることが22日分かった。店名は「東京築地やよい麺」と変更し、野沢菜と豚肉を炒めた具をたっぷりのせた人気NO・1だった「やよい麺」の味は崩さずに復活する。

この日は新店主となる山本高志さん(38)が味の最終調整をし、新メニューとして投入する冷やし麺「鳥中華」の試食会も実施された。山本さんは前店主の村田健治さん(75)と残り1カ月をともに行動して、レシピを完全に受け継いでいた。山本さんは「看板のやよい麺は一切手を加えていない」と胸を張った。新メニューとなる鳥中華に関しては本場の山形県を訪ねて研究。地元山形産の甘めのしょう油をベースとしたスープが特徴だ。新店主は「そばのかえしを基本にしました。さっぱりとしながらボリューム感のある味に仕上がった」と自信を見せた。