暑い夏の盛りの風物詩・盆踊り。新型コロナウイルスのまん延の影響もあって、さまざまな制約がありながらも全国各地で3年ぶりに開催されるケースが多い。誰もが参加できる伝統芸能ではあるが、今年は入場制限が設定されるなどしている。

今年で開催が10年目となる「中野駅前大盆踊り大会」(東京・中野区)は8月6、7日の2日間実施する。過去2年は規模を縮小し屋外ではなく室内で100人規模で開催した。その様子を動画配信して、盆踊りの様子を伝えてきた。特に昨年は開催期日を何度も延期して、あきらめずに10月31日にハロウィーンと合体させてようやく実現させた。

屋外での実施は今年が3年ぶり。もともと踊り手が互いに距離をとることが基本なので、人数制限をすることなく、中野駅前のセントラルパークをメイン会場として実施する。東京音頭を5分間正しく多人数で踊り続けるギネス記録への挑戦を6日に企画していた。2872人で記録達成で、3000人を目指して募集していたが、第7波の感染まん延もあって7月20日に来年への延期を発表した。

実行委員会の瀧田哲成委員長は「ギネス挑戦の1年延期は仕方ない。ただ、来年までの1年を使って盆踊りを知らない世代へ普及させたい」と意欲をみせ「踊り方教室を定期的に実施したり、地元小学校に出向いて子どもらに伝統芸能としての盆踊りを指導しにいく。来年こそギネス記録を達成させたい」と話した。