将棋の最年少5冠、藤井聡太王位(竜王・叡王・王将・棋聖=20)が豊島将之九段(32)の挑戦を受ける、「お~いお茶杯第63期王位戦7番勝負第4局」が、豊島が新型コロナウイルスに感染したため、延期されることになった。日本将棋連盟が13日、発表した。

第4局は15、16日に佐賀県嬉野市で予定されていた。24、25日に徳島市で行われる予定の第5局を第4局として実施する。第5局を9月5、6日に静岡県牧之原市、第6局を9月19、20日に神奈川県秦野市で開催し、第7局は今後、日程と対局場を発表するという。

王位戦7番勝負は第3局を終え、藤井が2勝1敗とリードしている。佐賀県で予定されていた第4局は、藤井にとって20歳になって初のタイトル戦だった。

同連盟によると、豊島は12日に大阪市の関西将棋会館で行われた対局を終え、帰宅後、38度以上の発熱があったため、抗原検査を行ったところ、陽性反応が出たという。

13日に病院でPCR検査を受けた結果、新型コロナウイルスに感染していることが確認された。