将棋の最年少5冠、藤井聡太王位(竜王・叡王・王将・棋聖=20)に豊島将之九段(32)が挑む「お~いお茶杯第63期王位戦7番勝負」の第5局が5、6両日に静岡県牧之原市「平田寺」で行われ、128手で後手の藤井が勝利し、シリーズ対戦成績を4勝1敗とし、3連覇を達成し、20代初タイトルを獲得した。通算タイトルは最速、最年少で歴代9位の10期目を獲得した。
終局後に静岡県牧之原市内で会見を行った。藤井王位との主な一問一答は以下の通り
-王位3連覇
藤井 どの対局も難しい将棋ばかりだったが、なんとか結果を出すことができてよかった。
-静岡県牧之原市では8大タイトル戦の開催は初めてだった。牧之原の対局を振り返り
藤井 地元のお店でメニューを用意してもらうなど、本当に歓迎していただき、うれしく思います。気持ち良く対局することができた。
-今回の王位戦7番勝負では、昨年と同じ豊島将之九段の挑戦を受け、1敗後に4連勝は昨年と同じ展開だった。シリーズを振り返った感想は
藤井 すべて角換わりの将棋だった。とくに第1局は定跡の進行で、早い段階で終盤になる将棋だった。うまくバランスを取ることができなかった。第3局目以降は中盤でねじり合いのような展開になり、考えていてもよく分からない局面が多かった。もう少し判断の精度を高めていかなければいけないなと感じた。
-通算タイトル獲得10期と大台に乗せた。20歳1カ月での達成は史上最年少、初タイトルから2年1カ月での達成は最短記録
藤井 あまりタイトル獲得は意識していることではないので、来月からは竜王戦7番勝負がある。いい状態で臨めるように意識して、やっていきたい。
-王位戦7番勝負は5局とも角換わりだった。同じ戦型が5回も続いたが、どう受け止めているか
藤井 豊島九段とテーマとする局面がある程度、重なっているところがあったのかと感じています。
-もし第6局があれば角換わりだった
藤井 いや(笑い)。とくに想定はしていなかった(笑い)。
-シリーズを制した勝因は
藤井 第1局は豊島九段の深い研究についていくことができなかった。2局目以降は準備をしっかりすることを意識して取り組んでいた。
-来月から竜王戦7番勝負がある
藤井 王位戦と同じ持ち時間なので、今回で感じた課題を竜王戦までに修正していきたい
-棋聖戦は第1局が黒星で3連勝、王位戦も第1局が黒星で4連勝での防衛。春ごろは対局が少なかった。対局が増えていくごとに白星が増えていった印象がある
藤井 3月から4月から対局が少ない時期があり、その間に、あまりいい状態を作れなかった。そのあたりの調整は今後の課題なのかなと思っています。

