自民党の山際大志郎・前経済再生担当相が自民党の新型コロナウイルス対策本部長に就任し、2日の本部会合に出席した。ワクチン接種に向けた議論の推進に意欲を示し「やらなければならないことは、まだたくさんある」などと語った。

山際氏は、旧統一教会との関係をめぐる迷走答弁で、先月24日に岸田文雄首相に事実上更迭されたばかり。関係者によると、本部長就任は辞任直後に内定したが、大臣としてまともに答弁できなかった山際氏を、早々と党役職に復帰させる自民党の対応は、早くも“炎上”している。立憲民主党の小沢一郎衆院議員は「もはや喜劇」とSNSに記し、日本維新の会の音喜多駿参院議員も「理解に苦しむ人事」と指摘した。

山際氏の起用は経済再生相としてコロナ対応も担当したためというが、岸田政権の足を引っ張り続けた山際氏が与党のコロナ対策トップに就く「ブラックジョーク」(野党関係者)。波紋は広がるばかりだ。【中山知子】