復活のフリーザ軍団となるか-。新年の幕開けを飾る第99回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)が1月2、3日に開催される。選手の激走に熱い視線が送られる一方で、毎年テレビ中継のカメラに映り込む人気漫画「ドラゴンボール」のフリーザに扮(ふん)した、名物観客たちにも注目が集まる。行動制限の要請のない大会は3年ぶり。原作には登場しないが、19年から軍団の仲間入りしたサケのかぶり物をかぶった「シャケーザ」こと山口清孝さんに話を聞いた。

フリーザ軍団が初めて現れたのは11年。復路7区の二宮町(神奈川県)の沿道に登場し、瞬く間にネット上で話題となった。軍団のうわさを聞いた山口さんは、19年に飛び入り参加。「すごく不安だったんですが『シャケのやつがいるぞ』って温かく受け入れてくれた。悪の軍団にしてはいい人たちでした」と振り返る。翌年20年も軍団とともに声援を届けたという。

新型コロナが猛威を振るった21年と22年は、リモートでエールを送った。他の軍団メンバーの連絡先は知らないといい「彼らは目立ちたいだけじゃなくて、心の底から箱根駅伝を盛り上げている。(新型コロナは)予断を許さない状況ですが、沿道での応援が解禁されたので来てくれるんじゃないかな」と再開を心待ちにしている。【沢田直人】

◆シャケーザ 本名・山口清孝(やまぐち・きよたか)。東京都武蔵村山市生まれ。音楽ユニット「SHAKE HEAD(シェイク ヘッド)」として13年から活動し、アニメソングのカバーライブなどを行う。CHAGE and ASKAのファンで、ライブでChageとシャケを引っかけて切り身のかぶり物を被ったことが、現在のスタイルの発端。Dual AMp所属。Twitterのアカウント名は@youkaininngenn。