1月1日、静岡・河津町の旅館で出火し、木造(一部耐火構造含む)3階建ての建物が約10時間燃え、半焼した。

下田地区消防組合が1日午後5時21分、河津町梨本の旅館「リバティリゾートAMAGISO」から「露天風呂につながる小屋から火が出た」との119番通報を受けた。

同署から消防車10台、署員34人が出動し、地元消防団も消防車8台、団員140人が消火活動に当たった。2日午前3時44分に鎮火した。地元消防によると、宿泊客80人、従業員20人は避難しけが人はなかった。消火活動中に署員1人が救急搬送されたが軽症だった。

近くの飲食店によると、1日の営業を終えた午後5時過ぎに消防車がサイレンを鳴らして集まってきたという。「消防からは車で出ると危ないから店にとどまっていてください、と指示された」と語り「自宅には帰れずに店で夜明かししました。2日午前11時すぎに店前の道路(国道414号)の封鎖が解除されました。2日は営業しませんでした。すぐ近くの火事だったので怖かったです」と話した。

飲食店によると消火するための水は国道414号に沿って流れる河津川からホースでくみ上げていたという。出火した旅館は南伊豆地区の観光スポットで、河津川中流の約1・5キロに点在する7つの滝が総称「河津七滝(かわづななだる)」と呼ばれている。