岸田文雄首相は30日、衆院予算委員会で長男の岸田翔太郎首相秘書官が、今月に岸田氏の欧米など5カ国歴訪に同行した際に、公用車を使って観光や土産ものを購入したなどと週刊誌に報じられたことについて野党から追及を受けた。

岸田氏は「具体的な場所について特定しないということでありますから、それは肯定も否定もしない」とした。また「身内であろうが、なかろうが、総理秘書官として行動することが適切だったかどうか」と述べた。

この日の答弁で外務省は岸田秘書官は公務で広報のための写真撮影に各所を訪れたと説明したが、立憲民主党の山井和則氏は岸田氏の説明に対し、「否定されないということですから、行かれたんでしょう」と指摘した。岸田秘書官が総理用に購入した土産について岸田氏は「内閣の閣僚ほか関係者に土産を買っている」と説明した。これに対して山井氏は「閣僚にお土産買うのに公費の車で公費の大使館の人を使って、世界一の高級デパートへ行く、というのは防衛増税を国民に求めている岸田政権としてはあまりにも不適切でないか」などと批判した。