藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋聖=20)が2年ぶり4回目の優勝を目指す、第16回朝日杯将棋オープン戦準決勝、豊島将之九段(32)戦が23日、東京都千代田区「有楽町朝日ホール」で行われた。持ち時間各40分の対局は、リードを奪った後手豊島が勝利寸前まで行きながら失着。先手藤井が165手で大逆転勝ちして、決勝進出を決めた。

敗れた豊島は、「かなりひどかったです」とぼやいた。終盤、「はっきり詰みは2通りくらい分かっていました。集中して指せていましたけど、最後が反省点の多い将棋で、もうちょっとしっかりしないといけないと思いました」と残念そうだった。