経済アナリストで独協大学教授の森永卓郎氏(65)が27日、文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」(月~金曜午後1時~同3時30分)に出演。

今月24日にロシアによるウクライナ侵攻が1年を経過したことについて触れ、日本に必要な安全保障の柱とは何か、持論を展開した。

森永氏は「ウクライナがなぜ1年間(ロシアによる侵攻に)持ちこたえられたかと言うと、食料自給率ほぼ100%、エネルギーをある程度自給できていたのが大きいと思います。人間は食べるものがなくなると生きていけないし、パワーも出ない」との持論を展開した。その上で「日本は食料自給率38%しかないし、エネルギーでも天然ガスを98%輸入に頼っている。石油は100%輸入している。これでは(有事の際には)弱いですよね」と持論を展開した。

大竹まこと(73)氏は「もう戦争なんかしたくない。でも戦わないと正義は守れないのか、人が死なないと終わらないのか」とウクライナの悲劇についてため息をつきながら「(日本も)そうならないように政治は一生懸命やってくれていると思いますが」と日本の現状について尋ねると、森永氏は「(日本政府は)本当に(安全保障を)やっているのでしょうか。トマホークを買えばいいという話じゃないと思う。食料とエネルギーを自前で確保できる国にしないと、国は守れない」とし、防衛費の増額に伴う増税、米国から大量のトマホークを買い入れる政策に岸田政権が動いていることに疑問を呈した。

大竹が「では政府は何を守ろうとしているのか」とたたみかけると、森永氏は「まず国民生活を守らなければならない」と断言。大竹も「市民の生活を守らないと国を守ることにはならいないと思います」とした。