ローカル列車を紹介する「ぶらり鉄道」の第7回は日本一の秘境駅と呼ばれている北海道・豊浦町にある小幌駅。札幌駅で函館行き特急北斗に乗車し、東室蘭駅で長万部行きの普通列車に乗り換え、小幌駅を目指す。

小幌駅はJR北海道室蘭本線の駅で、礼文華山トンネルと新辺加牛トンネルの間に挟まれた約80メートルの空間に存在している。道路も隣接しておらず、近隣に住民もいない。1943年に石炭輸送や軍需輸送のため、蒸気機関車(SL)を停車するために信号場として設置された。

1987年に駅になり、現在は1日下り2本、上り4本の普通列車が停車し、貨物列車や特急列車は停車せず猛スピードで通過していく。夏は駅から小幌洞窟や岩屋観音を見に行くことができるが、冬は雪が積もり駅から出ることはできない。2015年には保守コストの問題で廃止される予定だったが、多くの応援や支援で存続が決まった。

天然豊浦温泉しおさいでは、小幌駅の駅名標を背景に自撮りした写真を見せると秘境到達証明書がもらえる。鉄道ファンのみならず多くの人を魅了し続ける秘境駅を、一度訪れてみてはいかがでしょうか。【撮影と文・佐藤翔太】

 

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