与野党、無所属7候補が乱立した衆院千葉5区補選は23日、投開票され、立憲民主党公認の新人矢崎堅太郎氏(55)が、自民党公認(公明推薦)の新人英利アルフィヤ氏(34)に敗れ、2度目の国政挑戦もかなわなかった。

自民党前職の薗浦健太郎氏が政治資金規正法違反で離党し、議員辞職したことに伴う戦い。元銀行マンの矢崎氏は企業団体パーティー券の購入禁止や政治資金収支報告書のネット公開など、政治とカネの問題を訴えた。

立民は地元の野田佳彦元首相が連日、応援に同行するなど強力にプッシュし、矢崎氏も地元生まれの地元育ちを強調し、地縁のない英利アルフィヤ氏との違いをアピールし、物価高や子育て政策などで岸田政権を批判し、事実上の一騎打ちに持ち込んだ。

だが、千葉県議(4期15年)から前回2021年の衆院選に国政初挑戦し、薗浦氏に約4万2000票差で敗れた前回同様に自民候補に苦杯を喫した。