与野党6人の公認と無所属の計7人が立候補した激戦の衆院千葉5区補選は23日、投開票され、自民党公認(公明推薦)の新人英利アルフィヤ氏(34)が政治とカネの問題の逆風をかわし、初当選した。

自民党前職の薗浦健太郎氏が政治資金規正法違反で略式命令を受け、離党し議員辞職したことに伴う戦い。自民党県連も候補者擁立に苦慮し、不戦敗も覚悟したが、昨年7月の参院選(比例代表)に初出馬(落選)した英利アルフィヤ氏を公募選出して元女性国連職員というクリーンさをアピールした。

選挙戦は地元出身で県議を4期15年を務めた立民・矢崎堅太郎氏と事実上の一騎打ちとなったが、野党が候補者を一本化できず、乱立となったことが追い風となり、政治とカネの問題の批判を吹き払った。選挙期間中は岸田文雄首相が2度、菅義偉前首相や麻生太郎元首相、茂木敏充幹事長ら幹部が現地入りするなど、必勝体制で臨み、議席を堅持した。