今年創設から35年を迎える社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」が25日、新作コントを発表した。
「何かが起きて次の日にはコントにする」のコンセプトを貫いており、今回も国際問題や23日投開票の統一地方選のネタを放り込んできた。
司会進行役の「キシダ総理」を演ずる浜田太一は「ニュースでごぞんじかもしれませんが(停戦表明後も戦闘の続く)スーダンの日本人を全員退避させました。南スーダンでも同じようなことがございました。そのときよりも今回の方が数段難しかったです」と自信満々に繰り出して会場がシーンとなっても「えーと、本日のギャグはこれぐらいのレベルになっております」と慌てる様子もなくマイクを握り続けた。
浜田はひるむことなく「和歌山で大変なことがありました。しかし、今、生きております。許せませんよ、つつ型の爆弾。これは許されないことではないでしょうか」と岸田首相の使う回りくどい表現を使いながら「私はツツしみながら、国民のみなさんと会話をしツツ、ツツ浦々全国各地でツツがなく、会話していきます。まだふツツかな私ですが、みなさまの暖かい心でツツんでいただきたい」とツツギャグを連打した。その後「痛ましい事件があって、SPも増やしました。でも、最強SPは地元の漁師さんであることが分かったことがスゴい」と話し、全員が納得していた。
その後は次々とメンバーをステージに呼び込み、トップバッターは、故安倍晋三元首相のマネが得意な福本ヒデ。衆院山口4区補選で当選した安倍氏の後継候補をマネた「吉田シンジ」として登場した。「難しい問題に直面したときは時間をかければうやむやにできると、この美しい国づくりのためにやっていきたいと思っております」と表情を崩さず、最後は安倍氏マネをシンクロさえるなどした。
スガ前首相を定番とする山本天心は衆院千葉5区補選で当選した女性候補をマネる「えりあるふぃや」にふんして赤いチークをほっぺに丸く塗りたくった女装で登場し「落下傘部隊で落花生の町におりてきました」とのあいさつから入り「今回の当選は野党のみなさまのまとまらない力に大変助けられました。これぞ漁夫(ぎょふ)のえり、でございます」と小さな笑いを誘った。さらに「古い政治とは決別していきたいと思います。もうスガさんはやりません」と顔をひきつらせながら宣言した。
福本は2日前、山本はこの日の昼すぎに新役挑戦を決意。福本は「麻生さんも準備したけど、分からないながら新ネタがいいかな、と」と話し、山本も「千葉5区の当選者にするとメンバーに伝えたときは、エーと。スガさんはそのときの空気感で戻る可能性もあります」と早くも前言撤回していた。
ほかに新ネタとしてWBCで14年ぶり3度目の優勝を達成した侍ジャパンから、コイケ都知事役でおなじみの石坂タケシが侍ジャパンの大黒柱「大谷ショウヘイ」となり、竹馬らしきものを装着した長足で「213センチの大谷です。ちょっと浮き足立っていまーす」と「クリヤマ監督」役の竹内康明の肩をつかんでバランスをとっていた。
ザ・ニュースペーパーは今年12月で創設から35年。昨年7月で東京での自主公演が100回目となったライブDVDを今月19日にリリースしたばかりだった。
【寺沢卓】

