安倍晋三元首相が奈良市で選挙応援演説中に銃撃され死亡した事件から1年になる8日、奈良市の近鉄大和西大寺駅前の事件現場近くに献花台が設置された。事件が起こった午前11時半すぎには黙とうがささげられた。黙とう後、現場では奈良県警の警察官が数人の男性を“連行”する騒動が起こった。

騒動を目撃した20代の男性によると、安倍元首相の「似顔絵」を張り付け「NO Cult(ノーカルト)」と書いたうちわを持っていた若い男性にスーツ姿の30代の男性が「おまえら、なんやねん!」と飛び掛かったという。

近くでは別の男性が棒状の黒い粘着テープで巻いた棒状のアルミホイルを掲げていた。この騒動に近くにいた警察官が駆けつけた。アルミの棒は山上徹也被告が使用した手製の銃に形が似ていたことから、警察官が取り上げようとしたが、男性は激しく抵抗。「なんでやねん!」と叫んだ男性は地面にくみ伏され、“連行”された。

20代の男性は「アルミホイルの中身は空洞です」と証言した。現場は、一時騒然となった。