藤井聡太王位(竜王・名人・叡王・棋王・王将・棋聖=21)が挑戦者の佐々木大地七段(28)に連勝した、将棋「伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦7番勝負第3局が25日午前9時からの2日制で、北海道小樽市「料亭湯宿 銀鱗荘」で始まった。先手後手は事前に決まっており、先手の藤井はいつものようにお茶を一服、口に含む「初手お茶」の後、飛車先の歩を突いた。対する佐々木は背筋を伸ばして気息を整え、やはり飛車先の歩を突いてスタート。角換わりに進んだ。

午前10時には最初のおやつが出された。藤井は「白桃の水羊羹と抹茶ロールケーキ」と「アイスコーヒー」。佐々木は「ニトリ観光果樹園ぶどうジュース」だった。

21歳初対局の藤井が、王位戦北海道シリーズ3戦3勝の好相性を生かして、一気に3連勝するか。連敗中の佐々木が1つ勝って流れを変えるのか。注目の一戦だ。

持ち時間は各8時間。昼食休憩は午後0時30分から1時間。おやつは午後3時にも出される。初日は午後6時の段階で手番の側が封じ手を行い、26日に指し継がれる。