中古車販売大手ビッグモーター（東京）による自動車保険の保険金不正請求問題をめぐり、国交省は26日、同社へのヒアリングを行った。同日付で就任した和泉伸二社長や石橋光国副社長ら幹部が出席。午後1時から2時間あまり実施された。

ヒアリング後に、国交省内で報道陣の取材に応じた和泉社長は、25日に兼重宏行前社長の会見後に、6人の社員が退職したことを明かした。

「こうした問題を起こしており、退職者が相当数いると思っていた。今日の時点で確認できているのは、6人。社員の家族にもご心配をかけており、もう少し（退職者が）いるかと思っていた」と述べた。退職者が自身の想定よりも少なかったとして「勝手な判断だが、会社が生まれ変わるという思いを（会社に残った社員に）持ってもらっていると思いたい」と訴えた。

この日は、先日公表された特別報告調査書についてさまざまなヒアリングを受けた。和泉社長らは冒頭「大変お騒がせしている。誠に申し訳ございません」と謝罪した。この日のヒアリング内容については「今日のところのコメントは控えさせていただきます」と明言を避けた。

同省は同社から詳細を確認しながら、一連の不正が道路運送車両法違反に当たるかどうかを調べることにしている。