中古車販売大手ビッグモーター(東京)の店舗周辺の街路樹が不自然に枯れるなどしている問題で、東京都が、店舗付近に街路樹がある14店舗周辺で土壌調査を行った結果、9店舗で除草剤の成分が検出されたことが16日、関係者への取材で分かった。

都は7月に、都道沿いにある16店舗のうち付近に街路樹がある14店舗を目視で調べ、このうち8店舗で一部枯損や下草がないなど通常と異なる様子を確認していた。その後、8月4日の「環八世田谷店」を皮切りに、あらためて14店舗の周辺で土壌調査を行い、市販の除草剤の成分が含まれていないかなどを民間の専門機関に委託して調べていた。

土壌調査の前に目視で通常と異なる状況が確認されていた8店舗を上回る9店舗で、除草剤成分が確認されたことになる。

小池百合子知事は先月の定例会見で、除草剤成分が検出された場合は警視庁に被害届を出すことや、行為者が特定された場合には損害賠償を求める考えを示している。「仮に人為的に樹木を枯らすような行為があるなら言うまでもないが言語道断。許されることではない」とも話していた。