自民党の萩生田光一政調会長と、立憲民主党の長妻昭政調会長が、29日のNHK「日曜討論」に出演した際、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害者救済をめぐり、バトルとなる場面があった。
きっかけは、萩生田氏が旧統一教会との関係の深さが指摘されたことについて、長妻氏が言及したため。旧統一教会の財産保全をめぐり、教団側から関連法案を提出しないよう求める文書がファクスで岸田文雄首相の事務所に届いていたことが発覚したことを念頭に「萩生田会長のところにも来ているのですか」と、突っ込んだ。
立民は20日、解散命令請求から司法の判断が出るまでの間、教団の財産を動かせないようにする内容を盛り込んだ被害者救済に向けた特別措置法案を衆院に提出したが、長妻氏は「自民党の中から、野党案は憲法違反のパフォーマンスに過ぎないという失礼なことをおっしゃっている方がいるが、財産保全は徹底的にやらないといけない。我々は特別措置法という新法で、裁判所に請求し裁判所が財産保全の状況を見て命令を出す。裁判所がかんでいるので憲法違反ではない。ぜひ、速やかにやっていただきたい」と、与党側の早急な対応を求めた。
これに対し、萩生田氏は「まずこういう公的なところで、名指しで関係の深さ一方的にレッテル張りをされるのは非常に心外です」と、反論。すると長妻氏はすぐに「深くないんですか」と突っ込み、萩生田氏が「党としては関係についてはきっちり説明してきた」と述べると、長妻氏は「どういう関係なんですか」「反論してくださいよ」と、矢継ぎ早にたたみかけた。
萩生田氏は、「女性連合(教団関連団体の世界平和女性連合)の皆さんとご縁があったことは明確にお知らせしている通り」と述べ、長妻氏に「選挙におけるボランティア支援は?」と突っ込まれると、「女性連合の皆さんにご支援いただいたということは申し上げている」と主張。これに対し、長妻氏は「旧統一教会主催の会合への出席もあるじゃないですか」とさらに突っ込んだ。萩生田氏は「それをもって、最も深い関係だというレッテル張りをされるのは非常に迷惑な話だ」と反論。長妻氏は「最も深い関係の議員の1人だと言った」と切り返し、言い合いが続いた。司会者が「長妻さん、指名してから発言してください」と間に入る場面もあった。
長妻氏は「反論があるなら具体的に言ってください。(関係が)深くないというなら言ってください」と、萩生田氏に明確な説明を求めたが、萩生田氏は「まさにそこがパフォーマンスだと申し上げたい」と反論。「被害者の皆さんを救済することが目的とすれば、野党のみなさんの法案の中身についても、我々は吟味したいと思っている」と述べた。長妻氏は「なぜ協議をしないのか」と納得できない様子だったが、この後司会者が、立民と同じ日に宗教法人法改正案を衆院に提出した日本維新の会の音喜多駿政調会長に、発言を求める展開となった。

