元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝氏は1日、フジテレビ系「めざまし8」に出演し、埼玉県戸田市の戸田中央総合病院での発砲事件後、蕨市の蕨郵便局で起きた約8時間にわたる立てこもり事件で、容疑者が逮捕されたことについてコメントした。
一連の事件では10月31日午後10時20分ごろ、埼玉県警が郵便局内に突入し、人質強要処罰法違反の疑いで鈴木常雄容疑者(86)が逮捕された。病院の発砲事件前には容疑者の自宅とみられる同県戸田市のアパートで火災も発生。鈴木容疑者は、放火を認める供述をしたとの情報もある。
若狭氏は「凶悪、悪質、重大(という性質)の一連の事件の中で、そのオンパレードみたいな形。死刑や無期懲役になるような犯罪が、立て続けに敢行されている。不特定多数がいる場所で拳銃を発砲するだけでも、無期懲役になる」と、事件の重大性を指摘。その上で「自分のアパートに火をつけたことが結構、かぎだと思う。これを最初にやっているということになると、恐らくその後は、いろんな逆恨みや何かで病院や郵便局を狙った(可能性がある)にせよ、自暴自棄、やけっぱち、やけくそになったりしている」と推測。「捕まることを前提で火をつけていることを考えると、一連の事件を全部関連した形できちんと描かないと、事件の本質は出てこないと思う」と、分析した。
また「『木を見て森を見ず』という言葉があるが、今回は、木も見て樹木も見て森も見ないといけない」と、捜査の流れ、手法について解説。「1個1個の事件、放火から始まって病院での発砲、郵便局での人質(事件)、1つ1つの事件を詳細にまずは固めていく。その上で、一連の事件は森の捜査になるが、全部を連結させるというか何が目的でこれだけ連続してやったのか。そういう捜査をやる」とも話した。
鈴木容疑者について「発砲も自宅放火も認めているという情報もあり、結構、話すのではないか。その意味では捕まった以上、犯行を否認したり犯人が誰かという事件とは違い、それなりに解明はされていると思うが、いずれにしても全部をひっくるめて、最終的に、こういう流れ、動機で、根底にはこういうものがあったという捜査をしっかりやる」と述べた。また「86歳という年齢からして、認知能力や責任能力を視野に置いた捜査はされると思う」とも、解説した。

