プロ野球の日本シリーズは4日夜、京セラドーム大阪(大阪市)で第6戦を迎えた。38年ぶりの日本一に王手をかけている阪神が勝てば、多くのファンが集まることが予想される大阪・ミナミの戎橋周辺は、試合開始時刻から大阪府警が厳戒態勢に入った。

大阪府警は、戎橋の隣にある道頓堀橋(長さ約40メートル)の東側に高さ約2メートルの青いシートを設置。歩行者が道頓堀橋の上に立ち止まるなどし、御堂筋に雑踏が発生しないようにするとともに、戎橋の「道頓堀ダイブ」の“観覧禁止”、“あおり防止”の“目隠しシート”を設置した。

03年の星野阪神の優勝時は約5300人が飛び込み、05年の岡田阪神の優勝時には戎橋周辺には、ダイブ防止用のフェンスが設置した。それでも55人が飛び込み、若者らが警察官に体当たりしたり、交番のガラスを割ったりする事案も起きた。

府警によると、9月の阪神のリーグ優勝時と同規模の約1300人態勢を敷く。戎橋上では機動隊員が列を作り、混雑による危険度に合わせて<1>左側通行<2>南から北への一方通行<3>通行止め-の規制を段階的に実施する。

試合が始まり、午後7時前には戎橋周辺では警察官がハンドマイクを使い「立ち止まらないようにしてください」と呼びかけた。