岸田文雄首相は8日の衆院予算委員会集中審議で、自民党派閥をめぐる政治資金問題に関連し、自身が会長を務める岸田派(宏池政策研究会)の会長職を首相在任中は離れる意向を示したことを「姑息(こそく)」「逃げ」だと指摘され「けして逃げるのではない」と、反論した。
立憲民主党の枝野幸男衆院議員の質問に答えた。
枝野氏は、自民党の派閥会長職について「半世紀前から、派閥の弊害、解消といわれてきた。だから派閥の弊害除去のため、総理をはじめ政務三役になったら(会長を)離脱するととっくの昔に政治改革の一環で決めていたことだ」とした上で「派閥の会長をやっていたら火の粉が飛んできそうになったからと、こんな姑息な、逃げ出すような話をされたようだ」と首相の対応を批判。「派閥の弊害は50年前から残っている。むしろ岸田派は解散したらいいのではないか」と指摘を受けた。
首相は「これまで派閥のありようをどう考えるのか、議論が続いてきた。私が会長から外れたことが姑息とおっしゃったが、今回、国民の皆さんから不信を買っていることについては党として危機的状況である、党一体として取り組む必要があるということを党幹部に対し、直接指示した。その手前、その先頭に立つ人間である以上、派閥から在任中は外れるのがあるべき姿と申し上げている」と主張。「けして逃げるということではなく、党として一丸となって取り組む姿勢を表明させていただいた」と反論した。
これに対し、枝野氏は「50年前から、福田赳夫総理総裁のころ、私が小学生の時から、派閥の弊害がいわれてきた。そうした中、総理など(自民)党の役員は派閥を離脱すると決めたのを、守っていないのは自分じゃないですか。国会で辞めたらいいといわれて辞めなかったのは自分じゃないですか」と重ねて指摘。「慌てて今ごろ辞めるのは、姑息以外の何ものでもない」と、このタイミングでの首相の派閥会長退任を切り捨てた。

