上野愛咲美女流名人(22)への挑戦権を争う、囲碁「第35期女流名人戦博多・カマチ杯」の挑戦者決定リーグ戦、仲邑菫女流棋聖(14)対藤沢里菜女流本因坊(25)戦が11日、東京・市ケ谷「日本棋院」で始まった。先手後手は事前に決まっており、今回は、仲邑が黒(先手)番。

黒番の仲邑は先月行われたリーグ開幕戦で、一昨年の女流本因坊戦挑戦者の星合志保三段(26)を下して2年ぶり2期目の挑戦権獲得に好スタートを切った。今年10月30日には韓国移籍を発表し、国内での対局は来年2月末までとなる。精いっぱい頑張りたい。

対する白番の藤沢は、先週まで行われていた国際棋戦「第6回呉清源杯世界女子囲碁選手権」の決勝に日本勢として初めて進出し、準優勝した。今期のリーグ初戦になるが、勢いに乗ってまずは注目カードで勝利を収めたい。

両者は昨年4月の女流名人戦3番勝負でも対戦し、藤沢が連勝でタイトル防衛を果たしている。その後、同年7月の扇興杯準決勝、同12月女流棋聖戦挑戦者決定戦と一発勝負では仲邑が勝っている。

持ち時間は各3時間。11日夕方には決着の見込み。