政治ジャーナリスト田崎史郎氏は1日放送された「朝まで生テレビ 激論!ド~する!?2024ニッポン」(1日午前2時)で、自民党派閥パーティーをめぐる政治資金問題について、安倍派を含む国会議員が逮捕されることは「ないでしょう」と持論を述べた。

安倍派をめぐっては東京地検特捜部が幹部への任意の事情聴取を行ったほか、キックバックを受けたとされる額が多い大野泰正参院議員や、池田佳隆衆院議員の関係先に特捜部の強制捜査が入っている。

番組最終盤で、司会のジャーナリスト田原総一朗氏に「今の状況をいちばん喜んでいるのは岸田さん。彼は何もやらなかったが、初めて『改革』(という言葉が)出てきた」と指摘。現在の状況について、田崎氏は「焦点は、事件でどれくらいの人が摘発されるか。それによって国民も意識がかなり高まってくる可能性がある。それに政治がきちんと応えないといけない。それが今年の初っぱなの課題」と答え、政治資金問題の展開次第で政治改革への機運が寄り高まるとの認識を示した。

田原氏に「田崎さん、政治家で逮捕される人は出ると思う?」と問われた田崎氏は「逮捕はないでしょう。物理的な逮捕っていうのは…」と否定的な考えを表明。これに田原氏は「なんでないんだ!」とほえた。

一方、衆院議員や明石市長を務めた泉房穂氏は「政治改革と合わせて、国民の生活支援を与野党ともに頑張って欲しい。市長をやっていれば国民の生活がだんだん苦しくなってきているのがつぶさに感じる」とした上で「今日の議論も外交防衛や政治改革はさかんですが、もう1つ大事な国民生活をしっかり支え、救うという辺りも、ぜひ、本気で与野党ともに頑張ってほしい」と、呼びかけた。