日本維新の会の藤田文武幹事長が29日、「政治とカネ」をテーマにした衆院予算委員会の質問中、野党側席から自身の質問に飛ばされたやじに対し「いらんこと言うなよ、ほんま」「ええかげんにせえよ」と、大阪弁で怒りをあらわにする場面があった。

藤田氏は、政党が政治家個人に寄付し、使途を明かさなくてもいいことから、廃止要求を含めた批判が相次いでいる「政策活動費」について質問する中で、「使われ方はおそらく2種類」「ひとつ目はおそらく、陣中見舞いとか、政治活動とかで現金をばらまいているんじゃないかという疑惑」と指摘した。

その際、「ババさん」と、同党の馬場伸幸代表に言及したとみられるやじが飛んだ。このやじを受け、正面を向いて質問していた藤田氏は突然、立憲民主党の議員が着席した方向を振り向いた。そして、発言したとみられる議員の方を指さしながら「馬場さん、やってないから。いらんこと言うなよ、ほんま。ええかげんにせえよ、ほんま」と、吐き捨てるように口にした。小野寺五典委員長は「ご静粛にお願いします」と、やじをいさめた。

インターネット上に投稿された画像を見ると、藤田氏は立民の米山隆一議員が座った方向を向いているようにもみえる。また、米山氏は自身のX(旧ツイッター)に、ネット上に投稿された当該部分の短い動画を、リポストしている。

藤田氏の反応について、SNS上には「国会の場でキレすぎだろ 政治家の態度ちゃうやん」「これ議事録に残るんかね」「維新だから驚きはしないけど」など、さまざまなコメントが寄せられている。