国民民主党は26日、国会内で会見し、衆院東京15区補選(4月16日告示、28日投開票)の公認候補予定者だった元フリーアナウンサー高橋茉莉氏(27)の公認内定取り消しについて経緯を説明した。

浜野喜史選対委員長は「東京都連より、本人に聞き取り調査を行ったところ、本人が発言した過去の行為の中に党として、看過できない、法令違反に該当する可能性がある行為があった」と述べた。

しかし「看過できない、法令違反に該当する可能性がある行為」の内容については、本人のプライバシーを理由に一貫して明かさなかった。

ネット上には、ラウンジ勤務中の生活保護の不正受給の可能性を指摘する声もあがり、高橋氏は自身のSNSでそれを否定している。浜野氏は「そのことも含めてお答えを控える」と述べ「言えないというか、申し上げるべきではないと判断」という答えを繰り返した。

候補者選考の経緯について「身体検査が甘いといわれるのはおっしゃるとおり。15区の皆さまにご迷惑をかけたことを心からおわびしたい」と述べた。今後の東京15区補選への党公認候補擁立は「白紙」とした。

高橋氏は25日、自身のX(旧ツイッター)を更新し「党から『立候補を断念しろ』と言われ、涙をのんで引き下がることに致しました。理由は、ラウンジで働いていた過去があるからです」と記したが、同党の玉木雄一郎代表はXで、高橋氏について「法令に抵触するおそれのある事実が明らかになりました」とした上で「国民民主党はラウンジ等に勤務していたことで出馬辞退を求めるようなことはありません」と反論。異例の泥仕合となっていた。