政治ジャーナリスト田崎史郎氏は9日、TBS系「ひるおび」(月~金曜午前10時25分)に出演し、安倍晋三元首相以来9年ぶりの国賓待遇で訪米している岸田文雄首相が、米議会での演説に備えて。日本を出発前、スピーチライターを雇って練習にいそしんでいたと指摘した。

首相の演説は11日(日本時間12日)、上下両院合同会議で予定されている。国会の施政方針演説や所信表明演説などでは、原稿の棒読みも多く「演説の名手」とはほど遠い岸田首相について、田崎氏は「岸田さんは(通常)スピーチライターというものを置いていない」と指摘。その上で「今回は、アメリカの大統領のスピーチライターを経験した方に手伝ってもらっている。その人が吹き込んだ(英語のスピーチの)テープを何度も聴いて話していたようだ」と、首相が本場のスピーチライターの助けを借りながら、英語の演説原稿を練習していたと明かした。

田崎氏は「自民党の(裏金問題の)処分が決まったのが4月4日の木曜日。金曜以降はずっと練習されているらしいですよ」と、裏金事件の真相が解明されていない中で党紀委員会が処分を下し、その内容にも非難ごうごうとなっているさなかでも、岸田首相はスピーチの練習に余念がなかったことをにじませた。

これに番組MCの恵俊彰は「(処分を)早く終わりたかったんですね。練習に充てないと」と笑いながら突っ込み「そのくらい、総理の中では気合が入っていらっしゃるんですね」と口にした。