「2ちゃんねる」開設者で元管理人の「ひろゆき」こと西村博之氏(48)と、「パックン」ことパックンマックンのパトリック・ハーラン(54)が、5日配信のABEMA報道番組「ABEMA Prime(アベプラ)」に出演し、介護職の人員不足をめぐって激論を繰り広げた。
番組では、介護職の賃金の低さ、深夜にワンオペで多くの介護者のケアにあたる負担などを紹介し、2040年には介護職人口が57万人足りなくなると試算した“介護崩壊”について特集。国会で福岡資麿厚労相が「介護分野の人手不足が深刻というのは共通認識」と問題視したことも伝えられた。
ひろゆき氏は、介護系インフルエンサーとして活動する、はたつんさんに介護士の現状を質問。「介護(士)って、税金から出ているから給料が(あまり)上がらないのがわかっているじゃないですか。で仕事的にはずっと厳しいとわかっているし、今後も厳しいままじゃないですか。何で介護の仕事をしたいと思えるんですか」と問いかけた。はたつんさんは「やっぱりモノじゃなくて人、だからなんですよね。かかわってくれる人が笑顔になったり『ありがとう』と言ってくれたらうれしい」と説明した。
ひろゆき氏は続けて「認知症になって、暴言吐かれたり殴られたりする。それ、本当に幸せですか」と質問を重ね、はたつんさんは「それ以上にやりがいもあるし、楽しいと思うから、こういう現状もあるから助けて、という意味を込めてヘルプサインを出しているだけで、人の最期に寄り添う仕事はすてきだと思っている」とコメント。介護職のマイナスイメージを変えるためにも活動していることを明かした。
ここでパックンはその活動を「すばらしいこと」と称賛した上で、「税金だから給料が上げられないという前提を僕は受け付けない」と主張。「防衛省もそうだし、消防士、警察官とか(人手が)足りないんだったら給料を上げるしかない、と国が思ってくれるんですけど、介護士は、なんか軽視されている気がする」と指摘した。
この意見に対し、ひろゆき氏は「パックンの議論は、かなり大ざっぱだと思っていて、例えば警察官って人口1万人あたりに1人とか2人なんですよ。でも介護って、1人の介護士が何人担当できるかって話で」と疑問視した。パックンが「ゴミ回収(業)は?」と返したが、ひろゆき氏は「(介護士)すべての人を満足させるためには、めちゃくちゃな金額をかけなくてはいけないんです。ゴミ回収の人も、1000人に1人とか2000人に1人でも十分なワケじゃないですか。なので、人数が圧倒的に介護士が多くなっちゃう。それに対してお金を払えないよね、という話なので、他の職業と同じように(給料を)上げられるじゃん、というのは、ちょっと大ざっぱすぎると思います」と指摘した。
パックンは反論し「いやいやいや、足りないところは、お金、何とかして補填(ほてん)して、確保しなきゃいけないわけですよ。だっておっしゃった通り、(現行の状態では人員が)持続不可能なわけですから」とコメント。ひろゆき氏は「理想論を言っているのは分かります。現実、介護の人の給料を全員倍にしたら、税金どれぐらい上がるのか。で、介護士の人がどんどん増えたら、他の仕事の労働者が減って、むしろ他の仕事で税金稼いで納税する側が減っちゃう。税金からもらう介護士ばっかり増やしたら、国が成り立たなくなっちゃう」と持論を語り、主張は平行線となった。
ここで、はたつんさんは「せめて福利厚生とかを上げることはできないんですかね」と意見を述べたが、夏野剛氏は「(財源が必要なのは)同じことですよ。給料でやるのも、福利厚生でやるのも」とコメント。進行の平石直之アナウンサーが「2040年には57万人の介護士が足りないということが見えている。きれいごとで言うなら『みんな介護士になりましょう』『給料上げましょう』なんですけど、反対側から見ると『自分見てもらえないよ』『自分の親、見てもらえないよ』というアプローチも必要」と、問題の根深さをまとめた。

