弁護士の萩谷麻衣子氏は21日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜午前10時25分)に出演し、コメをめぐる一連の失言で江藤拓農相が事実上更迭された背景に、失言に対する世論の怒りの強さを石破政権側が見誤ったことが影響しているのではないか、との認識を示した。
江藤氏は18日に佐賀市で行われた自民党県連の政治資金パーティーに出席した際、価格高騰が続くコメについて「私は買ったことがありません。支援者の方々がたくさんコメをくださるので、まさに売るほどあります。私の家の食品庫には」などと、コメが高くて買えない消費者の神経を逆なでするような発言をした。首相は19日、江藤氏を官邸に呼んで叱責(しっせき)し、江藤氏は発言を撤回した。当初、首相は江藤氏を続投判断を下したが、立憲民主党など野党5党が20日、江藤氏の更迭を求める方針で一致。21日午後の党首討論までに具体的な動きがない場合、農相不信任決議案の提出を検討することも確認した。現在の少数与党では不信任案が可決される可能性が高く、野党側の動きを踏まえ、石破首相は続投判断から一転、更迭やむなしの判断に追い込まれた。
萩谷氏は、農相不信任案が可決された場合の影響が、石破首相が江藤氏更迭の判断に追い込まれる要因になったことを指摘されると「野党側の影響も考慮したと思うが、野党の追及が厳しくなったからというより、思いがけず、国民の批判がやまなかった。そこを避けることができないだろうと(石破首相が)判断したからだろうと思う」と指摘した。
「野党の追及が激しくなったのも、国民の世論が野党にとっても意外に厳しくなっていて、やまないとということだと思う。石破総理も江藤さんも、こんなに世論の批判がやまない事態になるとは思っていなかったから、(江藤氏は)昨日まで『宮崎弁的な言い方だった』と言い訳もしていた。そういう危機管理のなさが露呈している政権なんだなということが、見えてしまいますよね」とも主張。江藤氏の発言に対する石破首相の認識の甘さに、苦言を呈した。

