国民民主党の玉木雄一郎代表(56)が、小泉進次郎農相の進める政府備蓄米放出で使われる2021年産の古古古米を「えさ米になるようなもの」と表現したことに対し、番組やSNS上では国会議員、有識者、タレントらが多く反応し、物議となった。
玉木氏は28日の衆院農林水産委員会で進次郎氏への質問に立った際、今後小売店に出される21年産の備蓄米について「あと1年たったら動物のえさ米になるようなもの。1年たったら動物のえさになるようなものを『安く売りますよ』と言っても、そりゃ、安く出ますよ」と指摘。「一般の感覚は、ササニシキやコシヒカリ(などのブランド米)をリーズナブルな値段で買いたい。えさ米になるようなものを『安く出てきました』と言っても、本当のニーズではない」などと語っていた。
立憲民主党の泉健太前代表はXで「備蓄米は、これから我々国民が口にする重要な主食です。『1年たったら動物の餌』というのは、この局面で使う言葉ではない。改めていただきたい」と撤回を求めた。
元新潟県知事で立憲民主党の米山隆一衆院議員は「玉木氏、備蓄米は『1年経ったら動物の餌』とご発言ですが一定期間後飼料米として出されるのは主食用米の価格を下げない為で、味や品質が悪いからではありません」とコメント。「品種も『コシイブキ』始め通常のお米、農家にも、これから備蓄米を購入する消費者にも余りに侮辱的で失礼です」と私見を記した。
大阪府の吉村洋文知事は、委員会後に進次郎氏が「事実はそうだとしても、ちょっと残念という印象だ」などと苦言を呈したとするネットニュースを引用。「備蓄米も、もとは農家さんが一生懸命作ってくれたもの。そして、いざという時に国民が食するもの。備蓄米も大切なものだ。感謝の気持ちを忘れてはいけない」と指摘した。その上で「安く早くに加えて備蓄米の新たな活用案として何かできないか考えて国に提案する」と明らかにした。
元読売テレビのアナウンサー、辛坊治郎氏は「一部ネット民の『動物の餌を国民に食わすのか?』的書き込みに誘導された発言だったように思う」と推測。「反万博運動などと同様、政治的なネット上の言論に有力政治家が引きずられるのはチト情けない」と苦言を呈した。また「ちなみにタイでは古米の方が新米より価値が高いです。素麺も『3年ヒネモノ』が作りたてより高級です」とも記した。
政治ジャーナリスト田崎史郎氏は番組で「委員会を聞きながら、僕も玉木さんの言葉にちょっと、ドキッとした」と印象を語ると、「今、古古米や古古古米を流通させようとしている時に、動物のえさになるようなものを食べさせているというイメージ、印象を与えかねない。論理的には、玉木さんが言われる通りなんですが、さはさりながら、今、備蓄米を売ろうとしているときに果たしてあの表現がどうだったのか、というのは残りますよね」と、疑問を呈した。その上で「言葉を使うときには、デリカシーがないといけない。その言葉を発することで、相手に対する思いやりや配慮が行き届いたかというと、その点では今後、改めるべき点はあるなと思います」と述べた。
「新加勢大周」の名で93年に俳優デビューした坂本一生氏(53)は「国民民主党の玉木代表の発言には正直驚きました!! 『備蓄米が1年たったら動物の餌』とは これからそのお米を食べることになる我々国民に対してあまりにも無神経すぎる!!!!」と書き出し「あんたみたいに 金の感覚麻痺してる人には到底 安価な米しか選べない国民の気持ちは一生わからないだろう!!!! 到底この発言に納得できない思いを抱く人は多いはず!!!! 政治家として 代表としてどうかと思います!! 仮にあなたのことを応援していた国民も心変わりするでしょう!! だから 一生自民党とか他の党に勝てないんだと思います!!」と記した。
一方、「古古古米」自体への反響も。ひろゆき氏は「「ブレンドしない古古古米とか食べてみたい。。。」とポスト。古米はブレンドしないと商品化は厳しいなどと語る卸売業者のコメントを報じたニュースのリンクを添付し「フランスとかイタリアのジャポニカ米を食べてるおいらとしては、日本の古米の味を知りたいので、ブレンドしない古古古米とか食べてみたい。。。」と記した。
料理研究家リュウジ氏は「話題の古古古米を忖度無しレビューして使い方を教えろってめちゃくちゃ要望来るんだけどどこで買えるんだろ…」とつづった。
玉木氏は31日に出演した番組で「『えさ』という言葉が、(今後の備蓄米放出で)主食用として待ち望んでいる方としては、『動物のえさなのか』ということで、不快感を与えてしまった」として「反省もしていますし、おわびを申し上げたいと思います」と謝罪した。

