5日に放送されたテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に、元JA全中常務理事で「新世紀JA研究会」常任幹事を務める福間莞爾氏が生出演した。コメ価格の高騰や、小泉進次郎農相が行っている随意契約による政府備蓄米による流通などをめぐりJAに寄せられている批判に反発するとともに、自身が考えているコメの「適正価格」に言及した。
この日の放送では恒例のパネルコーナーで「元JA全中常務理事が語るコメの適正価格とJAの実情」をテーマに、出演者が討論した。福間氏は、コメの適正価格として「生産者側としては(5キロ)3500円くらい。消費者の方からは安ければ安い方が、という話もあるのでしょうが」と言及。木曜コメンテーターを務める結城東輝弁護士が「去年の今ごろの2000円代前半くらいという価格は、農家さんにとっては不適正価格だった」と問うと。福間氏は「もちろんそうですね」と応じ、元JA幹部の認識としては、5キロ3500円程度が適正と考えていることを訴えた。
「年収でいうと何千万なんていうことはない。1・8ヘクタールでせいぜい(収入は)140万~150万円。よほど規模を拡大しないと、生活はやっていけないのが実態」と述べ「2000円というのは、そのときは非常に安い価格だった。諸物価は上がったが、コメの方は(値段が)あまり上がっていなかった。だから品薄になったので一気に割安感があるコメに集中し、店頭からコメが消えた。元々2000円というのは今の卸売価格の半分ですから、ここに戻せと言われたら生産者の方は生活ができない」と訴えた。
一方、元テレビ朝日社員の玉川徹氏は、「『生産者』というふうにひとくくりにしていいのかと、ずっと疑問に思っている。規模によってコストは全然違う」と指摘。「2ヘクタール未満の経営体が、全体の81・4%。農家の数で言うと。でもその生産量は、30%に過ぎない。いわゆる大規模や中規模の農家はそれ以外の部分。16%くらいの農家で全体の(生産量の)70%。規模の大きなところがそれだけコメを生産しており、大規模なところの方からすれば3000円なら結構、大もうけになる。どこを見て『適正価格』というのかを、もう1回考えないといけない」と指摘した。
また「小規模の方を守るには3000円台の価格は必要なんでしょうが、コメの国際価格に伍(ご)していくには、今のコストの3分の1くらいのコストにしないといけない」と持論を訴え「国際価格ということでいえば、2000円を切るのは当然で、1000円台にならない。逆に言えば日本人はそれだけ、高いコメを食べているということだ」とも述べた。
福間氏は「現状から言うと玉川さんのおっしゃる通りで、今の規模がいいとは思わない」と応じつつも、現在のコメ農家が置かれた現状への理解も求めた。

