藤井聡太王位(竜王・名人・王座・棋聖・棋王・王将=22)に永瀬拓矢九段(32)が挑む将棋の伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦7番勝負第1局が5、6の両日、愛知県小牧市「合掌レストラン大蔵」で行われた。千日手による指し直しの末、先手の藤井が先勝した。藤井は6連覇、歴代4位タイとなる通算タイトル獲得数31期獲得へ、波乱の開幕局を制した。第2局は15、16日に有馬温泉(神戸市北区)の老舗旅館「中の坊瑞苑」で行われる。
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戦国時代に織田信長が築城した小牧山城の近くの対局会場。天下統一の第1歩を踏み出した歴史的な場所で、藤井がラストスパートを決めた。持ち時間が各8時間の2日制の「長距離戦」を「形勢判断が難しい将棋だった」と振り返った。中盤は激しいぶつかり合いが続き、互角のまま終盤戦へ。ほぼ同時に「陸上競技場」に入り、一時はリードを許したが、最後の直線で競り勝った。
永瀬とは6度目のタイトル戦だが、過去5度はいずれも制している。永瀬将棋を「鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス」の句の豊臣秀吉に例え、「実力を高めるためにすごく努力と工夫をされている」と評する。第2局は秀吉がこよなく愛した有馬温泉対局だ。「いい状態で臨みたい」。信長好きの若き王者に気の緩みはない。【松浦隆司】

