自民党の小泉進次郎農相は、20日夜に放送されたBS日テレ「深層NEWS」(月~金曜午後7時)に出演。今年5月22日に農相に就任した際に周囲から言われた言葉を明かした上で、課せられた職責に対する自分なりの覚悟を口にした。
参院選大敗を受けて、党内で総裁選の前倒しを求める声が出ていることをめぐり、進次郎氏は、総裁選選管からの意向確認があった場合の対応について問われたが「現時点でそこについて意見を言うのは早いかなと思います」「正式に(意向確認が)来てから考えます」と述べるにとどめた。石破内閣の閣僚でもあり、石破茂首相を支える立場から「前倒しは必要ないのではないかと、閣僚の立場ならそう答えるのではないか」と指摘されると「閣僚としてはもちろん、お米の問題を含め、農政は課題山積ですから、それに注力したい」とかわした。
一方、番組では、先月の自身のポッドキャストで「いつか総理大臣になりたい?」との質問に対し「政策の速度と強度を圧倒的に上げないと次の時代に間に合わないという思いは、(自身も立候補した)去年の総裁選以上に危機感が強い」と述べたことに話題が及んだ。司会者に「(自身が)総理総裁になって日本の政策を前に進めたいという意欲は、(昨年より)相当に高まっていると受け止めていいのか」と踏み込んで問われた進次郎氏は、「去年の総裁選以降、世界情勢は大きく変わり世界は激動の時代に入った。政策の強度を圧倒的に上げないと、日本は世界に追いつけず、次の時代に間に合わない。この思いは今でも変わらない」と主張。「大臣になった5月22日以降、日々、決断と実行の連続でスピード感も相当上げているつもりだ」と述べ、就任初日に随意契約による政府備蓄米の放出方針を決めたことに触れ「日本でもこれだけのスピードと強度で政策遂行ができる。政治と官僚が思いを持って取り組めば、日本でも政治は動くということをお見せすることが一端なりともあった。これを日本のあらゆる領域でやらないといけないというのは今でも変わらない」と訴えた。
「どんな場面でも、自分が求められれば出ていくくらいの気概はあると思っていいか」と、総裁選前倒しが行われた場合の対応を念頭に置いた質問をぶつけられると「もしも、損だな、そんなことやらない方がいいな、と思う生き方を政治家として考えるなら、(党の)政治改革(本部)の事務局長はやっていなかったと思う」と主張。国民の批判が強い企業・団体献金に対する党の立場を主張する役回りで「当時、よく損な役回りを(引き受けた)と言われたが、今回も、(江藤拓前農相が失言で辞任し)農相の打診が来て、私が受けた時に、多くの方に言われたのが『火中の栗じゃなく火中のコメだな』と。良く受けるなと言われました」と、農相の打診を受けた際の周囲の反応を15文字で振り返った。
その上で「政治家というのは与えられたところで全力を尽くすというところもあるし、タイミングは自分で選べるものではない。政治の世界は、理屈や計算とかではない、さまざまな人の縁とか運とかが大きく作用することもある」「ある意味、与えられた職責をまっとうする中で、また、その先が見えるのか、それとも、そうではないのか。目の前のことに集中する形で、まずはやっていきたい」と述べ、大臣の職責を果たしながら次の展開に備えるという、決意ともとれる心中を語った。

