石破茂首相は7日、首相官邸で記者会見し、首相を辞任する考えを示した。質疑応答で、「石破辞めるな」など、続投を求める国民の声が相次いだことについての感想を問われ「私に対するご評価をいただいたというよりも、『仕事をしてくれ』ということではなかったか」「ありがたいことでございました」と述べた。

官邸前で「石破辞めるな」デモが行われたり、「石破おろし」の広がりとともに内閣支持率が上昇する現象が発生。続投を模索していた石破首相はこうした世論の声と、自民党内の意見の「乖離(かいり)」に言及したこともあった。

国民のこうした声はどのような意識だったととらえていたかと問われた石破首相は「今までにないことが起きたことは、いったいだったのかと随分考えた」とした上で「私に対するご評価をいただいてるというよりも『きちんと仕事してくれ』ということではなかったかと思っている」と指摘。「それは、党内でいろいろな争いをするよりも、きちんと仕事をしてくれ、国家国民に対して仕事をしてくれというような強い意志の表れではなかったかと思います」とも語った。

「石破辞めるな」について「ありがたいことでございました」と振り返り「私自身、どうしたら自分の言葉で語ることができるか、どうしたら人に分かってもらえるか、これは『石破構文』なぞとやゆもされたが、どうか分かってくださいということにつとめたことが、ご評価をいただいたのかもしれません」とも口にした。

◆石破茂(いしば・しげる)慶大卒。銀行員を経て86年に衆院初当選。93年に自民党を離党し97年に復党した。防衛相、農相、党幹事長、地方創生担当相などを歴任し、24年10月に首相就任。68歳。鳥取1区、当選13回。

石破首相が辞任を正式表明 総裁選前倒し要求に勢い「解散カード」も効果なく万策尽きる