藤井聡太竜王(名人・王位・王座・棋聖・棋王・王将=23)が昨年に続いて佐々木勇気八段(31)の挑戦を受ける、将棋の第38期竜王戦7番勝負第1局が3、4の両日、東京都渋谷区「セルリアンタワー能楽堂」が行われ、先手の藤井が佐々木を下し、開幕白星発進した。藤井は5連覇を目指し、佐々木は竜王初奪取を狙う。第2局は16、17日に福井県あわら市「あわら温泉 美松」で行われる。
2年連続挑戦者となった佐々木は「藤井竜王には、いろいろな戦型を試しているが、横歩取りだけは指したことがなかった気がしたのでぶつけてみた」と戦型を横歩取りに誘導した。
構想力が問われる将棋になり、佐々木は1日目午前から長考を重ねた。2日目に勝負に出たが、藤井の的確な指し回しでリードを奪われ、最後の粘りも届かなかった。
佐々木は「横歩取りの中でも一手一手を考えるような“平成の横歩取り”みたいな感じだったが、どういう指し方がよかったのか、ちょっと分からなかった。横歩取りを指し慣れていないところが出た」と振り返った。「考えて練った構想だったので仕方がない」と気持ちを切り替えた。
第2局へ向け「対応が後手後手になってしまったので、なとかしたい」と課題を挙げた。

