自民党の高市早苗総裁は12日、自身のX(旧ツイッター)を更新。税のスペシャリストで野党との税をめぐる交渉でも壁として立ちはだかり、「ラスボス」と呼ばれた宮沢洋一・党税調会長が交代することに言及し、「大変なご苦労とご尽力に、感謝申し上げています」とつづった。
旧大蔵省出身の宮沢氏は税制に通じ、党税調会長を約8年務めた。国民民主党が強く求める所得税の非課税枠「年収103万の壁」の178万円への引き上げ交渉でも、大きな「壁」となった。財政規律派で、積極財政派の高市氏とは路線が異なる。高市氏は9日にNHK「ニュースウオッチ9」に出演した時、宮沢氏の後任に、小野寺五典政調会長を起用する考えを示していた。
公明党の連立政権離脱という衝撃的政局の渦中にある高市氏はこの日、4日ぶりにXを更新し、人事に関してポストを連続した。
宮沢氏に触れたのは2つ目の投稿。「自民党の税制調査会長人事についても、色々な報道がされていると聞きました」と切り出し、「元々、税制調査会は政務調査会の内部機関ですから、その会長は小林鷹之政調会長が自由に選任できるのですが、私が直近に政調会長を務めた岸田総裁の頃(2021年)には『税制調査会長は総裁人事』という位置付けになっていました。今回の人事では、税制調査会長の案は基本的に小林政調会長に考えて頂き、私が相談に乗り了解するという形に変更しました」と、税調会長の人事案について手法を変更したと明かした。
「小林政調会長には、『税制調査会のスタイルそのものをガラッと変えて欲しい』という私の希望を、お伝えしました」ともつづり、「財務省出身の税の専門家だけで税制調査会の役員を固めるのではなく、憲法上『全国民の代表者』として国会に送って頂いた国会議員達が必要だと考える税制の方向性を闊達に議論できる税制調査会です」と訴えた。
「国会議員は『税制によって達成したい目標』を示すのが主な役目」とした上で「必要財源も考えながら、税率や対象や適用期限など、細かい制度設計は、優秀な財務省の官僚が案を作って下さいます。その案を、税制調査会の役員会で精査した上で、税制調査会の全体会議(国会議員は自由に参加可能)で議論をして決める」と、思い描く意思決定スタイルを記し、小野寺氏以外の党税調の人事は、小林氏に任せたとして「楽しみにしています」と記した。
その上で「尚、長年にわたり税制調査会長として活躍して下さった宮沢洋一参議院議員は、先週に参議院会長から他の重要役職への起用推薦がありましたので、新たなステージで大活躍して下さる予定です。宮沢会長の大変なご苦労とご尽力に、感謝申し上げています」と記し、宮沢氏は今後、別の重要役職に起用される見通しを示した。

