激動の1年を代表する言葉を選ぶ、毎年恒例「現代用語の基礎知識選 2025 T&D保険グループ新語・流行語大賞」のノミネート30語が5日、発表された。トップ10は、12月1日に発表される。
ノミネートされた30語のうち、1語目から15語目とその選考理由は以下の通り。
・エッホエッホ 「メンフクロウのヒナが草むらを懸命に走る姿」の写真が、海外のネットで話題になり日本ではその姿に「エッホエッホ」という擬音を添えて紹介された。シンガーソングライターが「エッホエッホのうた」を公開したり、エッホエッホ構文が定着、SNSでのショート動画投稿などで拡散していった。若者のあいだでは、急いで何かをしなければならない様子をあらわす際にも使われた。自然・野生動物専門の写真家ハニー・ヘーレが撮影してネット投稿した写真
・オールドメディア 新聞・テレビといった歴史のあるメディアを「オールドメディア」と位置づけ、不要なもの、偏ったものとみなす風潮がある。TikTokや切り抜き動画など短時間で見られ一瞬で理解できるようなSNS戦略ばかりがもてはやされるが、オールド批判をしながら熱狂を作り出すネットの世界に流されるばかりでなく見分ける力をつける必要がある
・おてつたび お手伝い(短期アルバイト)と旅をかけあわせた造語。人手不足に悩み働き手を求める地方の宿泊施設や農家と旅先で働きたい人をつなぐサービス
・オンカジ オンラインカジノの略称。国内から海外のオンカジサイトを利用して金銭を賭けることは賭博罪にあたるが、スポーツ選手や芸能人などの利用が相次いで明らかとなった。海外のカジノサイト自体は合法のこともあり、罪の意識を感じにくい。気軽に始められることもありリスクを感じさせにくい仕組みにも問題がある。ギャンブルですらなく「仕組まれた依存症」だとNHKスペシャルで実態を明らかにしたドキュメンタリーも話題になった
・企業風土 企業のジェンダー配慮意識や職場の安全性に対する意識の低さが問題になった1年。組織としての危機管理能力や説明責任の欠如が露呈されたりもしたが、社内にまん延していたとされる声を上げづらい風土など、業界全体での構造改革と意識改革が必要だと感じさせた。立場の弱い人たちの人権が踏みにじられないようにする必要がある
・教皇選挙 第266代教皇フランシスコが亡くなり、次のローマ教皇を選出する教皇選挙(コンクラーベ)があった。投票の結果、アメリカ人のロバート・プレボスト枢機卿が選出され、新教皇レオ14世が誕生した。同時期に日本で公開されていた映画『教皇選挙』(エドワード・ベルガー監督)も話題となった
・緊急銃猟/クマ被害 改正鳥獣保護管理法の施行により9月1日に導入された、クマやイノシシが人の生活圏に出没した際、市町村長の判断で市街地での銃猟を可能とする制度。近年、クマなどの生活圏への出没が増加傾向にあり、人身被害者数も増加。地域住民の安全確保を迅速化する目的がある
・国宝(観た) 原作・吉田修一、監督・李相日(リ・サンイル)の映画『国宝』が幅広い年齢層で話題になった。上映時間は約3時間。「国宝観た?」が随所で飛び交うほど話題になった。任侠に生まれ歌舞伎役者として引き取られた喜久雄と、歌舞伎の名門に生まれた俊介が芸の道に生きる、伝統×任侠×青春の物語。小説を読んでから観るか、観てから読むか、も話題に
・古古古米 コメ価格の高騰が社会問題化した「令和の米騒動」。政府が備蓄米を放出、安価なコメを買い求める行列が各地で発生。備蓄米には古米、古古米、古古古米、古古古古米まで1年ごとに区分があり、この呼び名も注目された。味への不安や活用法なども話題になった
・7月5日 「7月5日午前4時18分に巨大津波が起こる」とする噂が拡散、海外にまで拡大し香港や台湾からの飛行機が減便・欠航する事態にまでなった。科学的な根拠はなく、気象庁や地震の専門家からは否定されたデマだが、発端となった書籍の話題も続いた
・戦後80年/昭和100年 2025年は戦後80年という節目の年であり、昭和100年という節目でもあった。さまざまな番組企画や関連書籍の刊行も相次いだ
・卒業証書 19・2秒 学歴をめぐる問題で連日世間をにぎわせた静岡県伊東市の市長が、市議会に求められた卒業証書を19・2秒「チラ見せ」したと報道され、話題に
・チャッピー アメリカの企業オープンAIが公開した、AI(人工知能)を使って自然な会話が行えるサービス「ChatGPT」の愛称
・チョコミントよりもあ・な・た 女子高生のアイドル活動を描くメディアミックスシリーズ「ラブライブ!」のラジオ番組から声優3人の期間限定ユニットAiScReam(アイスクリーム)が誕生。デビュー曲「愛ハートスクリ~ム!」がTikTokで話題に。曲の途中に出てくるセリフ部分が注目された
・トランプ関税 アメリカ大統領選挙で勝利し再登場したトランプ大統領が各国に対しておこなっている一方的な関税引き上げ政策。自国の要求のみを強く示し交渉を展開するというトランプ政権のスタイルに世界が振り回されている
ノミネートされたのは以下の30語。
・エッホエッホ
・オールドメディア
・おてつたび
・オンカジ
・企業風土
・教皇選挙
・緊急銃猟/クマ被害
・国宝(観た)
・古古古米
・7月5日
・戦後80年/昭和100年・卒業証書 19・2秒
・チャッピー
・チョコミントよりもあ・な・た
・トランプ関税
・長袖をください
・二季
・ぬい活
・働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相
・ビジュイイじゃん
・ひょうろく
・物価高
・フリーランス保護法
・平成女児
・ほいたらね
・麻辣湯
・ミャクミャク
・薬膳
・ラブブ
・リカバリーウェア

