国民民主党の榛葉賀津也幹事長は14日の定例会見で、高市早苗首相の台湾有事をめぐる国会答弁に、中国の薛剣(せつけん)駐大阪総領事が「汚い首は斬ってやる」などとX(旧ツイッター)に投稿したことをめぐり「毎回、こういうことを繰り返すね」と突き放した。「かつてこの御大は、台湾に渡航した国会議員や地方議員に、どう喝ともとれる電話や手紙が来ている。また同じ人間がやっているなと」とも指摘した。

高市首相の発言は、台湾有事をめぐり、安全保障関連法の規定において集団的自衛権行使が可能となる「存立危機事態」に該当するかを問われた際、「武力の行使も伴うものであれば『存立危機事態』になり得るケースと考える」との見解を示したもの。これに、薛剣氏が「勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない。覚悟ができているのか」と投稿。日本政府は中国側に強く抗議したが、中国側は13日、金杉憲治駐中国大使を呼び出し厳重抗議し発言撤回を求めるなど、徹底抗戦している。

榛葉氏は、薛剣氏の投稿を「あんまり品のいい発言じゃなかったね。大国なら大国らしく、品ある言動で振る舞わないと」と批判。薛剣氏を、外交上の「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましくない人物)」に指定し国外退去を求める声があることを問われると、「毅然(きぜん)とした対応も必要ですし、外交ですから。相手もあえて、挑発的なことをおっしゃっているんでしょ? その挑発を受けるも外交、乗らないのも外交。勇ましいことを言うのは簡単ですが」と、持論を口にした。

榛葉氏はその上で、茂木敏充外相の対応に期待を示した。「この辺は、茂木外相はうまいから。毅然としているし、交渉上手なので。あのトランプをして『タフネゴシエーター』と言わしめた茂木さんが外務大臣なので、まずは外務省がどういう対応をするのか、冷静に見ていきたい」との見解を示した。

「茂木さんは、けして弱腰の方ではないが、かといって勇ましい言葉だけを言っていればいい、というだけの方でもない」とも述べ、「外交は水際まで与党も野党も関係なく、同じトーンでしっかり対応していきたい」と述べ、日本側の結束した対応が必要との考えを強調した。