藤井聡太王将(竜王・名人・王位・棋聖・棋王=23)への挑戦者を決める。将棋のALSOK杯第75期王将戦挑戦者決定リーグ戦、永瀬拓矢九段(33)対菅井竜也八段(33)戦が17日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で行われた。対局は4連勝で単独トップの永瀬が勝って5戦全勝。20日の最終一斉対局を待たず、挑戦権を獲得した。永瀬の王将戦挑戦は2年連続3度目。
7人総当たりによる挑決リーグは全勝の永瀬を除き、一昨年の挑戦者の菅井、昨年永瀬とプレーオフを演じた西田拓也六段、名人戦の挑戦権を争うA級順位戦に本年度初昇級の近藤誠也八段、伊藤匠2冠、竜王戦に挑戦した佐々木勇気八段、王将リーグ初参加の大橋貴洸七段が星をつぶし合った。6人はすでに2敗以上しており、永瀬がすんなりと挑戦を決めた。「よい形でリーグを指すことができて良かった」と笑った。
藤井との2日制7番勝負は今年の王将戦で初めてぶつかった後、名人戦、王位戦と連続して戦った。いずれも3連敗スタートだった。「経験を生かしたい」とした。
参考にする棋士がいる。伊藤だ。「昨年の叡王戦、今年の王座戦と1日制5番勝負ながら、2勝2敗と拮抗(きっこう)したスコアに持ち込んだ。少し悪くなってからが強いし、良くなったら逃さない。私は出だしでつまずいてしまう。伊藤さんを見習って準備したい」と話していた。
永瀬は23日の将棋日本シリーズ(JT杯)決勝(東京都江東区)で藤井と対戦する。2日制7番勝負と、持ち時間10分の早指しでは違うかもしれないが、「少しでもしがみついていけるようにしたい」と抱負を語っていた。

