将棋界の新旧レジェンド棋士、藤井聡太6冠(竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将=23)と羽生善治九段(55)が、29日放送のNHK-Eテレの「ETV特集 藤井聡太と羽生善治 対談 一手先の世界へ」(土曜午後11時)に出演した。将棋界で必ず使うAIの進歩について、お互いに強くなっていると実感しているという。

羽生が「このAI、強くなったなって感覚あります?」と尋ねた時だった。藤井は「ある局面を検討した時、以前よりも説得力のある評価であったり、読み筋が出ているかなという感じを受けることはあるかなと思います」と即答した。

タイトル戦ではよく藤井がAIの示した最善手を指したり、それ以上の指し手を見せることがある。また、自身の局面の形勢判断とAIの評価値の数字(双方の棋士が勝つ確率の%表示など)が違う場合もある。

「自分の体感とAIの評価値が違う事ってありますか」と羽生から問われ、藤井は「感じることはあります。特に早指しの対局ですと、自分自身の感覚を大事にして指していくということがあるので、読み筋通り進めて、(自分の)ペースかなと思っていたら、あとで調べるとそうでもなかったと言うことがよくあります」と語った。

これには、「AIの評価値が揺らぐ時ってある。AIも分からない局面ってあるんだろうな」と羽生も納得していた。