元東京地検特捜部副部長の若狭勝氏(68)が3日、TBS系「ひるおび」(月~金曜午前10時25分)に生出演。安倍晋三元首相を銃撃した山上徹也被告(45)の裁判員裁判での被告人質問についてコメントした。
山上被告が殺人罪などに問われた安倍氏銃撃事件の裁判員裁判第12回公判は2日に奈良地裁で開かれ、被告人質問が行われた。山上被告は、安倍氏について「統一教会(世界平和統一家庭連合、旧統一教会)と政治の関わりの中心にいる方だと思った。他の政治家では意味が弱い」と述べた。安倍氏と関係を持った教団が公に認められるのは受け入れ難かったとし、安倍氏への「嫌悪感、敵意が徐々に強まった」とした。
番組では、検察官が「1射目と2射目、どんな気持ちだった」と質問し、山上被告は「射撃の何かの本で、射撃の心得はなるべく無心で撃つことと、なるべく何も考えないようにしていた」と発言したことも伝えた。
MC恵俊彰が「撃ったときにあなたはどういう心境でしたかと聞くことがどういうことか、気になったんですけど、これによって計画性とかが分かるってことなんですか」と問うと、若狭氏は「計画性であり、この事件の目的がなんだったのか。普通ですね、撃つ前にかなり動揺して人を殺害して、しかも銃で撃つってときは一般人にとってみると、手が震えるぐらいになってもおかしくない。それも着々と準備を進めて、きちんと撃ってるという、撃った後も普通は良心の呵責(かしゃく)なんかがね、一般人の場合は生じてくるので『あっ、やっちゃったよ』って思いがあっていいんだけど、でもそうじゃなくて山上被告人の場合は、1発目、2発目と冷静を装いながら、無心で、とか、そこにあまり普通の人間性がない、というようなこと、もはやロボット、っていうかオートマチックにやってるというのが、ちょっとかけ離れているというのを検察は浮き彫りにしたいんだと。それは情状に全部響くんで、普通は反省の気持ちが生じたとか、悪いことしちゃったなぁとかね。そういう気持ちは一切生じずに、今となっても淡々と状況を自己分析してるということを引き出したかったのではないか」と検察側の意図について解説した。

