国民民主党の榛葉賀津也幹事長が、16日の参院外交防衛委員会で、前日の国会で「経済的に厳しい子どもたちが自衛隊に行く」と発言した立憲民主党の古賀千景参院議員の言動に強く抗議した。

榛葉氏は議論に先立ち「質問に入る前に一言、申し上げたいと思います」と前置きして「昨日、一部野党会派の女性議員から、自衛官とその家族、そして将来、自衛官を目指す子供たちを愚弄(ぐろう)する、とんでもない発言がございました」と切り出した。

榛葉氏は怒気をにじませながら「あまりにもひどい職業差別であると同時に、中国・ロシア・北朝鮮に関連する子供たちを引き合いに出して、わが国の安全、外交防衛政策をねじ曲げかねない、印象操作するような言動もあったやに記憶しています」と言及。「国防、そして外交をつかさどる、議論をする、この参議院外交防衛委員会の委員の1人として、強く抗議を申し上げたいと思います」と語って、議論の本題に入った。。

古賀氏は15日の参院決算委員会で、全国の小学校に配布された小中高生向けの「防衛白書」に関して小泉進次郎防衛相に質問する中で、「自衛隊に行く子供たちは、経済的に厳しい子どもたちが行くんです。豊かな子どもたちは自衛隊員とかにはなりませんよ」と発言。当該発言はすぐに訂正した。ただ直後には防衛白書の内容に言及。北朝鮮、中国、ロシアを念頭に「日本が位置する地域は安全とは言えません」と表記があることをあげながら「子供たちへの印象操作にならないか強く危惧します。学校には、北朝鮮、中国、ロシアの子供たちも通っています。この子供たちの目にこれが触れたとき、どのような傷を負うか、そのことは配慮をなされたのか」と質問した。

これに対し小泉防衛相は「先生が言う、近隣の国々の子供たちへの配慮という前に、自衛官の子供たちへの配慮に欠ける発言だったのではないでしょうか」と猛反論。自衛官の子供が経済的に苦しいとした古賀氏の発言に対し「事実誤認だと思います。それこそまさに一面的な、自衛官、自衛隊の家族に対する見方」「配慮が欠ける発言」などと抗議した。古賀氏はその後あらためて謝罪し、発言を撤回したが、大きな波紋を広げている。