EXILEのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」もいよいよ最終回です。第46回はプログラム開発担当の理学療法士・見山明氏が「体から変えるゴルフスイング」をテーマに「飛距離アップ」プログラムを紹介します。連載を終えるにあたり、吉田氏も「体を変える努力は自分を裏切りません」とあらためて唱えました。

 ◆シャベリングドリル

 フィニッシュ時の安定性向上、股関節と臀部(でんぶ)の筋力強化

 見山氏

 左右の足の母指球を結んだ中点から、真上への延長線上にみぞおちを位置させます。軽くお尻を引いて膝(しつ)関節を曲げます。手のひらを正面に向け、クラブを抱えるようにして持ちます。これがスタート姿勢。そこから右の股関節に体重を移動(写真1)。右のお尻が張る感じになるはずです。張りを感じたまま、今度は右のお尻を使って左足に体重を押し込みます。そのまま左上方45度にクラブを持ち上げます(写真2)。間違ったやり方は、右足に体重を乗せる際に右の骨盤が開きすぎて、左膝が前に出すぎること(写真3)。これでは「ため」を逃してしまいます。

 ◆オンプレーンエクササイズ

 下半身と体幹を鍛えながら、股関節を使った回旋動作を習得するトレ

 見山氏

 これは飛距離アップの練習です。股関節の動きを最大限に使って体をひねることを意識してください。多くの人が下半身よりも上半身の方が力が強く、上体の力に頼りがち。そこで思いついたのがこのエクササイズです。基本姿勢はシャベリングドリルと同じ。クラブは拳1個分を空けて持ちます(写真4)。そのまま右の股関節に体重を乗せていきます。クラブは体の前で平行に動かすようにしてください(写真5)。振り子時計のイメージです。右に振ってお尻に張りが出たら、今度は左の股関節に体重を移動します(写真6)。クラブを振り回すような動きはいけません(写真7)。上体だけで動かそうとするとクラブの軌道もねじれます。

 [2014年9月8日18時11分](2)(3)(4)(5)(6)(7)