銀座の地下の穴倉のようなバーで月1回、落語を続けているのは立川志ら玉(44)。立川談志一門の快楽亭ブラックに弟子入りするも師匠が破門になって立川志らく一門に。二ツ目になってすぐ、大学の落研の先輩が行きつけの縁で始めて9月25日の高座が120回目になる。テーブルをつなげて座布団を置いただけなのは当初から。15年の真打ち昇進時に店からプレゼントされた立川紋の入った暖簾(のれん)が加わった。
大々的に落語会と銘打って開催しているわけでもない。知らずに訪れた客と落語目当てに来る店の常連客を相手に、二席の噺(はなし)を披露する。客は決して多くはない。たった1人のために二席をやることもある。しかし、ゼロだったことは不思議とない。「お客さんとの距離が近いので熱気が伝わってくる。集中して聞いてくれるのがありがたい。最初はネタおろしの場と考えていたが、今はお客さんの様子を見て毎回の演目を決めている」。
銀座のオーセンティックバーの激戦区、外堀通りに面した地下の、ふだんは歌い手の女性店主が生演奏でBGM、手相見に速読教室も開いている。時にはベリーダンスショーやフラメンコなどもやる風変わりなバー。志ら玉は「10年も続けることになるとは思わなかった。ここまできたら店がある限り続けます」と話す。落語は毎月第4水曜日午後8時半ごろから開催。
銀座6の4の8・地下2階 伽藍Bar 【電話】03・3289・3600 http://www.ghalan.com

