2番人気プライルードが南関3歳のスピード自慢がそろった混戦を制し、重賞初制覇を果たした。

4角で先頭に並びかけ、直線で抜け出すと2着に2馬身差の完勝。本田正重騎手(34=船橋)はこのレース初勝利、藤田輝信師(46=大井)は16年エイシンヒート以来の2勝目。

短距離界にニューヒーローが誕生した。今年は京浜盃、羽田盃と中距離路線を歩み4、13着と結果が出なかった。門別時代に2戦2連対の1200メートルに戻し、タイトルをつかんだ。鞍上は「16番枠だったけど、うまく乗ればいけると自信はあった。手応え抜群で、1200メートルも全然問題なかった」と振り返る。

藤田師は「不利な大外だったが、本田君がうまく乗ってくれた。4角の手応えが抜群で、これは勝てると思った」と喜びを語った。次走は未定も、引き続き短距離戦線を歩む見込み。【今西和弘】

◆プライルード ▽父 ラブリーデイ▽母 アンソロジー(サクラバクシンオー)▽牡3▽馬主 (有)キャロットファーム▽調教師 藤田輝信(大井)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 8戦2勝▽総収得賞金 4186万円▽馬名の由来 前奏曲(ラテン語)。母名より連想

<エスポワールガイ=2着>岡村健騎手 折り合いを欠いてしまった。思っていたよりゲートを出て、ペースが落ちたのも誤算。相手なりによく頑張ってくれたと思う。

<フィリオデルソル=3着>笹川騎手 最後まで走り切ってくれた。もまれて嫌がったところがあったけど、収穫はあった。この距離の経験の差かな。

<ミゲル=4着>西騎手 やっぱり距離は短い方がいい。道中もいい感じで脚がたまっていた。瞬発力勝負の方がいいですね。

<カプティフ=5着>藤本騎手 展開も向いた。現状はこのメンバーに入ると厳しい。先々は千四、千六を使ったら面白いかも。

<ティアラフォーカス=8着>和田騎手 ゲートで少しガタガタした。出遅れがすべてです。