ルーキー今村聖奈騎手(18=寺島)が史上5人目の重賞初騎乗Vを果たした。

テイエムスパーダ(牝3、五十嵐)と初コンビを組んで先手を奪った。最軽量ハンデ48キロを生かして、鮮やかに逃げ切った。2着に3馬身半差の完勝で、勝ち時計の1分5秒8は日本レコードとなった。

“先人”の池添謙一騎手(42)も今村騎手の重賞初騎乗初制覇を祝福した。池添騎手はルーキーイヤーの98年にトウショウオリオンとのコンビで北九州記念に参戦し、重賞初騎乗初Vを飾った。24年前の偉業も同様にハンデ戦での逃げ切り。思い切った騎乗でチャンスをモノにしていた。

池添騎手は「いくら48キロとはいえ、チャンスをもらってしっかり結果を出すのは素晴らしい。すごいことをやったと思います。僕の後ですけどね(笑い)。思い切ったレースをして、48キロをフルに生かしたと思います。ハンデ戦ですし、思い切りの良さは大事。見ていて、『あー、懐かしいな』と思うところはありました。偉業を達成しても聖奈はおごるようなジョッキーじゃないですし、真面目な子。これから女性ジョッキーを背負っていくひとりだと思います。僕の時は阪神でしたが、聖奈も直線が長かったんじゃないかな。前に行ったのが勝因のひとつだと思います」と、手放しで後輩のレースぶりをほめていた。