英国のレーシングポスト電子版は28日、「今年の凱旋門賞は実に奥深いレースです。ここでは(ブックメーカーの単勝前売りが)34倍のオッズながら番狂わせを起こす可能性を秘めた3頭をご紹介します」というタイトルのコラムを掲載した。

コラムの執筆者クリス・クック氏が名前を挙げた3頭はバーデン大賞を勝った英国馬サダッド(牡4、R・ヴェリアン)、宝塚記念連覇の日本馬メイショウタバル(牡5、石橋)、地元フランス調教馬でニエル賞3着のパールドマジェスティ(牡3、M・デルシェア・サンチェズ)。多くの登録馬を残す段階で書かれたコラムだが、クック氏は「話題の中心が人気馬(ダリズ、モルティーズクロス、カルパナ)に集まっている一方で、高配当でも有力な候補馬が存在することを示したい」と意気込んでいる。

メイショウタバルについては、長年続く日本馬の挑戦に対する冷静な指摘から入った。「今年の凱旋門賞に出走する日本馬2頭は(欧州の)馬券購入者からあまり注目されていないようだ。もしかしたら、このストーリーがややマンネリ化しているのかもしれない。13年前、オルフェーヴルがトレヴに次ぐ2着に入って以来、日本からの遠征馬は入着を果たしていない」と厳しい結果が続く現状を挙げた。「ビザンチンドリームとクロワデュノールは昨年、ともに人気を集めたが、それは両馬ともフランスでの前哨戦を制していたからだろう。今年の2頭はトライアルウィークエンドを終えてからフランス入りしており、オルフェーヴルのような熱狂的な盛り上がりは見られない」と冷静な視点でつづっている。

続けて、「ただ、2頭ともクロワデュノールとの対戦実績があり、クロワデュノールが注目されていたのなら、メイショウタバルも注目に値するだろう」と軽視できない存在であることを伝えている。

クック氏は「メイショウタバルは宝塚記念を2度制し、右回りの大きなコースを走るため、凱旋門賞に非常に近いレース展開が期待できる馬です。57歳の武豊騎手が騎乗するのは少々、不安材料かもしれません。武騎手は過去の凱旋門賞騎乗で目立った成績を残していません。しかし、メイショウタバルに必要な戦術はそれほど難しくありません。彼は先行策を取り、いずれペースメーカーを追い抜くでしょう。あとは、他の馬に抜かれるかどうかという問題になります。良馬場であれば、ペースメーカーが無理なペースで走らない限り、この戦術は非常に魅力的です。複勝圏内を狙うならメイショウタバルは検討に値する一頭です」と推奨理由を語っている。