親子で真っ白な夢を紡ぐ。3日函館の新馬戦で4着だった白毛馬アオラキ(牡2、田村)が、土曜函館1R2歳未勝利(芝1800メートル)で2戦目を迎える。ニュージーランド生まれの母カスタディーヴァは、日刊スポーツで馬名を公募し11戦1勝。母を担当した田中助手は「お母さんはカッカする性格で、蹴飛ばされたこともあったね。能力はあったけど脚元が弱くて繁殖に入ることに。アオラキはお母さんと違っておとなしいけれど、何となく顔は似ているし、夢を託したいっていう気持ちはあるよね」と、思い出を子に重ね合わせる。

アオラキは14日、函館ウッドを単走で最終追い切りを行った。直線は強めに追われ、4ハロン57秒4-13秒5と軽快な動き。担当の中川助手は「中1週は予定通りです。動きは悪くなかったですね」と手応えを示す。デビュー戦は出遅れて最後方から。折り合いを欠きながら徐々に進出も直線で伸び切れなかった。同助手は「普段はのそーっとしてるので、びっくりしたレースでした。1度使って学んでくれたと思いますし、芝の走りも大丈夫です」と巻き返しに期待する。まず、目指すは初白星。母に追いつき、追い越していく。【桑原幹久】