1番人気ティーズダンクが4角先頭で押し切り、重賞5勝目を挙げた。勝ちタイムは1分26秒2。和田譲治騎手(38)、水野貴史調教師(49)ともにこのレースは初制覇となった。

力の違いを見せつけた。和田騎手は「王道の競馬で思い切った騎乗をしようと思っていました」。スタンド前は先行勢を見ながらの4、5番手。向正面で3番手まで押し上げた。「反応が一瞬、鈍かったんですけど、1発ステッキをたたいたら反応してくれたので、これなら大丈夫だと」。セーフティーリードを保って直線に向くと、追い上げたワールドリングを1馬身半差退けた。

水野師は「夏負けもなく順調に調整できた」と振り返った。次走は「今度こそは」と、9月21日浦和のオーバルスプリント(Jpn3、1400メートル)に向かう予定。惜敗が続いたダートグレード競走のタイトル奪取に意欲を燃やす。【牛山基康】

 

ティーズダンク▽父 スマートファルコン▽母 ビフォーダーク(キングカメハメハ)▽牡5▽馬主 立山伸二▽調教師 水野貴史(浦和)▽生産者 原田牧場(北海道日高町)▽戦績 31戦10勝▽総収得賞金 1億7879万円▽主な勝ち鞍 19年サンライズカップ(H2)、20年戸塚記念(S1)、21年マイルグランプリ(S2)、ゴールドカップ(S1)▽馬名の由来 冠名+ダンクシュートから

 

<ワールドリング=2着>張田騎手 大外に出すか迷うところがあった。いい脚を使ったし、具合も良かっただけに残念です。

<フィールドセンス=3着>本橋騎手 スタートを前のめりに出てしまった。長く脚を使う感じです。

<アマネラクーン=7着>森騎手 走る気がなく返し馬から違った。道中も進んでいきませんでした。