世界の競走馬ランキングで堂々の首位に立つバーイード(牡4、父シーザスターズ)が、17日(日本時間同日23時35分発走予定)のインターナショナルS(G1、芝2050メートル)に登場します。

昨年6月のデビュー戦からマイル戦一筋に9連勝。デビューから4戦目に初重賞(G3サラブレッドS)を飾ると、続くムーランドロンシャン賞でG1初制覇。10月のクイーンエリザベス2世Sで古馬王者パレスピアを下して世代交代を告げると、年をまたいでマイル王道のロッキンジS、クイーンアンS、そして、前走のサセックスSまでG1を5連勝中。距離を延ばしてインターナショナルSに挑むスケジュールは、早い時期から陣営が考えていたプランと言います。

マイルの大レースを総ナメしたあと中距離で王者を宣言して華々しく種牡馬入りするのは、今から10年前のフランケルと同じ。今後のキャリアや引退時期は決まっていないもののバーイードも、やがては欧州トップに君臨する種牡馬になることが期待され、それはなかば既定事実とされています。

インターナショナルSの2番人気はディフェンディングチャンピオンのミシュリフ(牡5、父メイクビリーヴ)。今年は3連敗と足踏みしていますが、昨年のこのレースでは直線一気に加速して、アレンカーに6馬身差をつけて圧勝。中距離での強さを見せつけました。

これ以外にも昨年の2歳王者でG1愛2000ギニー覇者のネイティヴトレイル(牡3、父オアシスドリーム)、このレースの前哨戦として行われたG2ヨークS(芝2050メートル)で1、2着したサーバスカー(せん6、父サープランセアロット)とドバイオナー(せん4、父プライドオブドバイ)などが出走予定。アレンカーとドバイオナーはバーイードと同じW・ハガス厩舎からの参戦となります。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)